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更新:レビュー:9Heroes Defence : Zombie Invasion

5月28日更新:バージョン2.0にアップデートされています。ミッションモードが追加されました。ボスゾンビが追加されました。ヒーローの最大レベルが50、スーパーヒーローの最大レベルが30まで引き上げられました。バランス調整とバグ修正も行われました。

ゲーム性:★★★★☆
サウンド・グラフィック:★★★☆☆
やりこみ要素:★★★★★
操作性:★★★★☆
評決:81/100

アプリ名:9Heroes Defence : Zombie Invasion
デベロッパー:9 FACTORY
ジャンル:ストラテジー
レビュー時の価格:¥85
レビューしたバージョン: 1.0
日本語対応:×

コメント:RPG要素が濃い横スクロールRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームアプリ。ライトユーザーでも十分遊べるが、RPGやRTSが好きなユーザー向け。ボリューム多い。韓国アプリの得意な部分を上手く取り込めている。

+ポイント
豊富なキャラクター
RPG要素
スーパーヒーロー
ハイブリッド
長く遊べるゲームデザイン

-ポイント
Retinaディスプレイ非対応
iOS4での動作が不安定

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やりこみ要素とボリュームがリッチなLegendary Warsタイプの横スクロールRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームアプリ。RPG要素が濃いRTS好きなユーザーにとっては長く遊べる仕上がり。9種類の豊富なキャラクターとスーパーヒーローシステムが良い。ゲームモードは1つのみ。10のワールドがあり、各ワールドに10個のレベルが用意されている。レベル総数は100。

Legendary Wars同様、右側の敵の本拠地を攻め込むタイプのRTSです。4本のラインがありますが、キャラクターは指定されたラインのみ進行可能で、ラインの移動は出来ません。タップで、出撃させたいキャラクターを選択すると自動で攻め込んでいきます。ヒーローのレベルアップは20段階まで可能で、レベルアップしていくごとにグラフィックも変化し、攻撃力もアップします。ヒーロー以外にもスキルが3種類用意されています。火の矢、鉄球、牛の集団が敵を攻撃してヒーローを助けてくれます。スキルは画面右上のアイコンが満タンになり、点滅すると使用可能です。アイコンをタップしてから、発動させたいラインをタップします。するとライン上にいる敵全てを攻撃します。自軍本拠地や、本拠地前で陣取るうさぎのヒーローや、ヒーローを出撃させるのに必要なエネルギーのMAX値やエネルギーが貯まるスピードを強化することも可能です。

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キャラクターが豊富なことやスキルや自軍本拠地の強化も可能なことから、いろんなパターンで自軍を強化していけるようになっています。好みのキャラを優先的に強化するも良し、守りから固めるも良しとなかなかいいバランスに仕上がっています。その中でも、ワールド5以降でアンロックされるスーパーヒーローはこのアプリ独特のシステムではないでしょうか。スーパーヒーローも9種類用意されており、レベル1つにつき1回しか出撃させることが出来ません。スーパーヒーローを出撃させると味方全員の攻撃力が上がったり、クリティカルの発生率が上がったりします。非常にRPG的です。スーパーヒーローが使える頃になると、大激戦というか、非常に激しいバトルになります。タップしまくりになるので相当忙しくなります。

KRPG(韓国製RPG)特有のレベル上げやカスタマイズといった要素を非常にバランス良く取り入れている点が最大のウリでしょう。各ワールドの一番最後にボス敵が出現するので、どうしても各ワールドの最後のレベルで詰まりがちにはなります。一度クリアしたレベルを再プレイ出来ないゲーム設計なので、お金を稼いでレベルアップするために、何回か同じレベルを繰り返しプレイしなくてはなりません。このマイナスポイントを差し引いても、お金を稼ぎながら自軍を強化していくのは非常に面白いです。9種類のヒーローの特性を考えながら、どれをメインの戦力にしていくか、考える要素もこのアプリを楽しいものにしていると言えます。スキルや自軍本拠地の強化など考慮しないくてはならないポイントが多いのはいいですね。

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グラフィックは残念ながらRetinaディスプレイ対応ではないようで、ちょっとボヤけ気味です。キャラデザインなどまさに多くの日本ユーザー好みだと思うので、非常にもったいない部分です。サウンドもそれなりではありますが、韓国アプリということで、それほど力を入れている感はありません。と言っても行進曲っぽいBGMはバトルを盛り上げてはくれます。日本語対応はないものの、ストーリーは特にないですし、インターフェイスもまとまっているので、不自由を感じることも多くはないと思います。ただ、せっかく仕上がりの良いアプリだけに、ユーザーが感情移入しやすいよう、できればストーリーは欲しかったところです。

韓国製のアプリというと、どうしてもグラフィックはいいけどバランス悪いものが多いんですよね。積極的に遊ぶ気にはなれないことが多かったですが、このアプリはどれもこれも似たり寄ったりのゲームシステムを使う韓国製アプリとは一線を画しています。クローンであることは間違いない(最近の日本もそうですが、韓国からオリジナルのゲームはまず期待できません)のですが、自分達の得意なRPG要素を上手く取り込んでいます。結果としてかなり面白いゲームになっています。

最近特定のジャンルを2つ以上組み合わせたハイブリッドアプリなるものが目立つようになってきています。ハイブリッドとは新種という意味ですが、AとBを掛け合わせて、これまでになかったタイプを生み出すのがAppStoreの流れになりつつあるように思えます。このアプリはRTS+RPGを融合させた成功例でしょう。カスタマイズ要素はかなりディープなのでRPGファンでも楽しめるものになっていると思います。

素晴らしい点もありますが、非常に気になるのは、iOS4での動作が不安定気味なところでしょうか。レベルクリア後に落ちてもデータは残るのでいいのですが、プレイ中に落ちたりするとまたレベルの最初からになります。メモリーの問題もあるのでしょうか。いずれにせよ、ここは調整して欲しいところです。特にボス敵が出現するワールド最後のレベルは1プレイに結構時間とられるので、途中で落ちてしまうとかなりへこみます。

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ライトユーザーでも十分遊べるとは思いますが、RPGやRTSが好きなユーザー向けでしょう。毎日数時間ずつこのアプリだけを遊ぶということでなければ、1ヶ月以上遊べるアプリかもしれません。クリア後、データをリセットしてまた最初から違う戦略や戦法でトライすることも可能です。あまり注目されていないようですが、この手のアプリが好きな日本のユーザーは多いと思います。どこかしら手抜きポイントが必ずあるのが韓国製アプリの特徴でもありますが、Retinaディスプレイ対応と動作の安定をすればかなり強力なアプリになっていくと思います。Legendary WarsやPlants vs. Zombiesよりも歯ごたえのあるRTSを探しているのであれば、これ1つでしばらくは十分かもしれません。時間に余裕があるユーザーでないと十分に楽しめない可能性もあります。

デベロッパーの情報も簡素なブログが用意されているだけですし、YouTubeの動画の再生回数も一桁とありえないくらい少ないですが、いくらマーケティング下手だからといって、誰にも注目されないまま埋もれていくには惜しすぎるアプリではないでしょうか。本当に面白くなってくるのはスーパーヒーローがアンロックされてからなので、そこまで進めないと普通のRTSっぽくなっちゃうんでしょうね。つかみで大失敗しているとは思います。時間がかかるので、スーパーヒーローがアンロックされるまでがんばれるユーザーも多くないんでしょう。面白さがわかるのに相当な時間がかかるのは携帯端末向けのコンテンツとしては結構致命的だったりするんで。もったいない。



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